やまいも横丁

そのまなざしに刺さりたい

このブログについて

こちらはやまいものブログです。

思っていることをあれこれ気にせず文字に起こしていく場所を作りたく、開設しました。

さしあたり、好きな音楽に関することをわがままに書き連ねる場所とする予定です。

・ここに投稿される記事の内容は全てやまいも(ID: yamaimooo)の主観に基づく個人の感想・見解です。客観的事実から遠く離れている、もしかしたら異なっている内容をも含む可能性がありますが、そういうことも含めて、とにかく頭の中に浮かんだことをつらつら書き出していきたいのです。たとえば、事実から派生したわたしの勝手な妄想や理想についてを。

・文章はすべて、やまいもに帰属します。無断転載はご遠慮ください。

まあ、そんな大したことが書けるわけないのですけど。ハハッ。

よろしくお願いします。

 

 

2020.2.2

「日々の感謝と ありったけの愛を」

今日で、ツイッターアカウントを開設してちょうど二年になるらしい。

 

開設のきっかけは……

高まり続けていた髭男への愛をファンの方と共有したいと思ったこと、

そして、髭男のベース/サックスのならちゃんのラジオ番組「ロヂベー」を聞いていて、

リスナーのみなさんがわいわいと盛り上がっているところに参加したくなったこと。

#ロヂベー のタグを追いながら放送を聞くのが楽しくて、そこに加わりたくなったのだ。

 

これまでも音楽は大好きだったし、ラジオも日常的に聞いている方なのだが、

ツイッターでファンの方と交流したり、ラジオの放送をリアルタイムで聞きながらツイートする、ということをするのはこれが初めてだ。

 

結果、めちゃくちゃ楽しませていただいている。

 

大学時代までは所属していた音楽系サークルの友人と好きな音楽の話を延々と語ることが出来たけど、気づけばそんな時間も減っていたし、

「そういう話が出来るコミュニティ」をちょうど欲していたのかもしれない。

 

SNSについてはなにかとネガティブな側面が語られることが多いし、

実際そうなのだと思う。そこそこ大人なのである程度の常識とリスクはわきまえているつもりだけど、それでも気を付けねばと常に自分に言い聞かせながら使っている。

 

でも、だからこそ余計に、嬉しい、楽しい気持ちを共有出来たときの喜びは大きい。

(「共有」って簡単に書いたけど、実際、発信者と受信者の間では案外齟齬をきたしているのかもしれない。それでも、それが共有できている「気がする」という錯覚にすぎないとしても、楽しいのは事実なのだ。)

 

 

そして、世界がコロナ禍に突入した2020年にこのアカウントを心の拠り所にできたことは、

いま振り返ってみても、すごく大事なことだった。

 

不安と陰鬱な空気で溢れかえっていた2020年3月、

母が病に倒れた。

コロナとは全く関係なかったが、母が大病を患って入院するのは初めてのことだったし、痛みで弱りきった母を見ているだけで、わたしの方が精神的にかなり参ってしまった。

加えて、この状況下では見舞いに行って面会することもできない。

医者に、治療の副作用で「感染症にかかりやすい状態になる」と説明されたときは、

それが治すための手段だと頭では理解していても、やりきれない気持ちになった。

 

先に書いておくと、その後母の症状は無事改善し、いまでは日常生活を送れるほどになっている。

ただ当時、コロナ禍で強いられたイレギュラーな生活形態に加えて、母の入院という非常事態が重なり、

わたしの気分は滅入りに滅入っていた。(しかも、当時の自分はそのことに自覚的ではなかった。)

 

そんな時、ロヂベーの時間が救いだった。

確か、母が入院した日もロヂベーをやっていて、

夜ご飯を作る間も食べる間も泣いていたのに放送聞いている間はいつものようにケラケラ笑ってツイッターでみんなと盛り上がっていて、

自分でも馬鹿馬鹿しくなってしまったのを覚えている。

 

趣味の話をするアカウントとして開設したつもりだったけど、

ステイホームの時間が増えたことでそれ以外のことをつぶやくことも増えたし、

それにFFさんが反応してくれるのが嬉しかった。

FFさんの生活をのぞき見させてもらえるのも楽しかった。

 

現実世界の友人たちとオンラインで話してバカ笑いする時間ももちろん救いだったが、

目の前のことを忘れてパーっと盛り上がれる人がツイッターの向こうにいてくれることが、それと同じくらい大きな救いだったのだ。

 

 

今後も、あくまで趣味の場として、気ままに使っていきたいと思っている。

ロヂベー、髭男きっかけとは書いたけど、これまでもずっと好きだったスピッツや、その他アーティストについてもつぶやくかなりの雑多アカウントだし、

忙しくなればTLを追う時間は順当に減る。

ロヂベーを始め、ラジオをリアタイしながらツイッターをすることも最近減ってきている。

 

でも、ラジオというメディアを通じてこそ作り上げられたコミュニティ、好きなもので繋がった人たちでできたこのコミュニティは、すごく大事な、わたしの心の拠り所なのである。

 

だから、声を大にして伝えたい!

いつもお世話になっているみなさん、本当にありがとうございます!

「日々の感謝と、ありったけの愛を」!

(日曜日のラブレター/Official髭男dism)

行ったライブの記録

2019年12月以降のライブ参戦歴を備忘録的にひたすら記録するページです。
随時更新予定。
さしあたり、実地鑑賞したもののみ。


2021年
12/5/月 スカート
 "The Coastline Revisited Show"@LIQUID ROOM【EN. ゲストでPUNPEE登場】
11/11/木 Base Ball Bear
 "TOUR 「DIARY KEY」"@中野サンプラザ【結成20周年当日、ツアー初日】
11/2/火 Official髭男dism
 "ONE-MAN TOUR 2021-2022 -Editorial-" @横浜アリーナ
9/4/土 Official髭男dism
 "ONE-MAN TOUR 2021-2022 -Editorial-" @ぴあアリーナMM【ツアー初日】


2020年

7/27/月 藤井風
 1stアルバム「HELP EVER HURT NEVER」購入者限定招待制ライブ"JAZZ & PIANO 2020"【奇跡の当選】
1/18/土 スカート
 @タワーレコード渋谷店B1F CUTUP STUDIO(対バン: Kaede(Negicco))
1/12/日 Official髭男dism
 "Tour 19-20 -Hall Travelers-"@パシフィコ横浜


2019年

12/15/日 スピッツ
 SPITZ JAMBOREE TOUR 2019-2020"MIKKE" @横浜アリーナ

その熱を絶やさない――髭男FC配信ライブを観たよ

今の時代の当たり前なのかもしれないが、ライブの後のレポや、新曲が初オンエアされた後のファンの方の感想、コピー演奏動画などなどがSNSに上がるのがマーーーはやいので毎度驚かされる。ファンのみなさんも、高ぶった気持ちを一番良いタイミングで共有できるから良いよな、激アツだよな〜!と思いはするのだけど、そしてライブや新曲を聞いた時は毎度これ以上ないほどの胸の高鳴りを覚えて、でっかくて爆発しそうななにかを抱えるのだけど、私自身は感想を書くのがめちゃくちゃ遅い。そして今これからレポを書こうとしているライブも、気づけばすでに開催から二週間が経過している……。フレッシュとはとても言えない、クタクタのお漬物のような内容になってしまうに違いないのだけど、余韻をいっしょにヒタヒタと楽しんでくださる方がいらっしゃれば幸いです。今回も長いです。。

 

と、いうわけで、

2021/4/18、

Official髭男dism FC Tour Vol.2 - The Blooming Universe ONLINE -

を鑑賞しました。

 

髭男、2回目のオンラインライブ、そしてファンクラブ会員限定ライブ!

前回のオンラインライブもめちゃくちゃ良かったので、まさに待望のオンラインライブだった。聞きたい曲の投票なんかもあって、普段やらない曲も聞けるんじゃないかとワクワクしながら待っていたらあっという間にやってきた当日。

いやー、すごかった。

 

 

※以下、基本的にはセットリスト順に書き連ねています。

 

 

機材車やステージ設営のスタッフさん、PA機材などなど会場の雰囲気が伝わってくる映像に続いて、メンバーがステージに上がっていく様子。ああ、このライブが始まる前のソワソワする感じ、ライブハウス特有の空気感が伝わってきていいなあ……なんて思いながら、ついに演奏へ。

 

……「ハーーアーーーーーーーアアーーーーーーーー」

んなああああああああああああああああああ!!!!!!!!!

まさか!!!まさかの!!!一曲目!!!!!!!!

Second LINE!!!!!!!!!!!!!!!!!

気づいたときには机に手をついて立ち上がって「うわあああああああああ!!!!!!」と叫んでいた。さとしくんの「ハーアー」に被っちゃってた、完全に。実は、わたしがこのライブで聞きたい曲として投票していたのがこの曲。「やるかな……やらないかな……」とそわそわしていたらまさかの一曲目でぶちかまされたのである。いきなりリクエストにお応えいただいたような勘違いをさせてもらえて、いや、それもあるけどもっと純粋に、ライブで聞いてみたいと思っていたこの曲を聞けた嬉しさで胸がいっぱいになった。脳内でいろんなものがパーンと弾けた。

2018年の中野サンプラザでのライブで演奏されていた際の映像は「LIVE COLLECTION」のBlu-rayで観ていたのだが、そこからさらにパワーアップした髭男だからこそ、演奏してほしい曲だった。そしてやはり、彼らはその期待を大きく上回ってきてくれた。ブラスアレンジも豪華について、バンド全体が骨太になった感じ。これはさとしくんの高音ロングトーンが素晴らしいのはもちろんのこと、リズム隊がたまらなく良い。イントロ、サビ頭のマーチング?っぽいドラムが華やさ。そんでならちゃん!Aメロはリズム感出して(うまくいえない、ドゥッ、ドゥッ、ドゥッ、ドゥッドゥッ、のことをいいたい……)からの、Bメロ以降のウォーキングベースが憎い!!憎いぜ!!!!アウトロまで優しくて、本当に大好きな曲だ。。

 

 

二曲目、異端なスター

 

ライブの定番曲とはいえ、何回聞いても良い。髭男の曲で、わたし的ずっとナンバーワンでオンリーワンであり続ける曲。

どこをとっても良かったが、とにかく一点申し上げておきたい。

冒頭のうぉーおーおーが最高なんじゃあああああ!!!!!シンプルな音なのに!!とってもシンプルな音の積み方のコーラスなのに!!!!こんなにもグッと来てしまう!!!気持ちよすぎるんだよねほんと。んあーーー!キモチイーー!!って。朝起きて日の光を浴びて背伸びをしながら「んーきもちいい!」なんて言っているひとの気が知れない朝超絶苦手夜行性人間のわたしにとっちゃ、このうぉーおーおーを聞いてる瞬間のほうがよっぽどきもちいいの。さとしくんが二回目で上にいって「ドーシ♭ーソー」になってからの音の鳴り方がもうすべて良い。大学時代アカペラを少しやっていたのだが、わたしがアカペラに魅了された理由が、この部分に全て詰まっているといっても過言ではないかもしれない。うむ。そしてこんなコーラスをしてみたかった。脳内再生しながら溜め息が出る。

 

そして三曲目、ESCAPADE

異端なスターからの繋ぎのアレンジ……これはもう、アースかな!!アースだね!!もともとアース意識して作った曲って言ってたけどこれはもうアースですよ!!Official Earth Wind 髭男 & Firedismですよ(?)。それからさとしさんの喉がまあ絶好調である。サビ終わりの「あーあーああーー」で「ド」出した後に、「イェエ!」って更なる高音フェイク(推定レ)だしちゃう藤原聡!!!そういうとこあるよね!!!びっくりしちゃうんだから!!いいぞもっと聞かせて!!!

そして今更ながら、照明がえげつない。数もえげつないし曲中の演出もえげつない。ドローンで撮影しているらしい映像もまたすごいことになっている。このままMVにしてしまえばいいのでは。

 

ここでさとっちゃん軽くMC。オーディオコメンタリーで本人たちも言ってたけど、MCの間ずっとちゃんまつがビート刻んでて、それを気にしていないかのような勢いでさとっちゃんがしゃべってて、でもちゃんまつは変わらずビート刻んでて、ほんとちゃんまつのこういうところ好きなんだよな……とにんまり。

 

MCからの四曲目、

What's Going On?

こちらは赤坂BLITZ公演のときのと近い、ロックテイストアレンジで。

コロナ禍になってから、この曲の歌詞があまりにもダイレクトに刺さるような出来事が続いたせいで、ここ最近はなんとなく、聞くことさえためらわれていたのだが、やはりライブで聞けてよかった。この勢いとメロディとで、聞けて良かった。

 

五曲目、コーヒーとシロップ、そして六曲目、Laughter、七曲目にゼロのままでいられたらと、バラード曲ゾーン。

コーヒーとシロップはNHKホールでも武道館でもやっていたし、LIVE COLLECTIONにも二公演分の演奏が収録されているけど、それだけに彼らの成長を実感できるのがまたいい(偉そう)。そして彼らだけじゃなくわたし自身に照らし合わせても、時間を経るごとに曲の印象が変わる、深みの増す曲だとつくづく思う。

 

Laughterはやっぱり圧巻であった。ロヂベーで初オンエアされたときからものすごいものを聞いてしまった……と思っていたが、やはりいつ聞いてもすごい。リリース形態がEPとはいえ表題曲じゃなかったからかそこまで知られていない(?)ようだが、とんでもなくパワフルで、同時に優しい曲だとおもう(HELLO EPだけでブログ書こうと思っていたのに書かないまま月日が流れているなあ)。曲中、舞台上を小さな鳥のようなものがとんでいて、歌詞に合わせて鳥が飛んでいる演出!?とおもったらドローンだった。さすがに鳥は飛ばせられないか……。

 

今回の公演はサポメンよっしーさんもいてさとしくんはハンドマイクでの演奏が多かったが、ゼロままはしっかりピアノを弾いていた。どちらが良いという話ではないけど、この曲はやっぱり、弾き語るような演奏がしっくりくる気がする。インスタライブでやっていたときも良かったが、バンドの演奏もやはり良かった。

 

ここでかなりしっかり目のMC。ファンクラブライブだし良いでしょう、ということでリラックスした様子のフロントマン。さっきまでのスーパーボーカリストの顔はどこへ行ったというのでしょう、そこにいるのはふにゃふにゃ笑顔で楢﨑さんに話を振りながらおしゃべりするさとったんではありませんか。ギャップ萌えとはよく言ったもので、こういう隅々にいたるまでの魅力にファンはメタメタにやられてしまうのである。あとやっぱり、さとしくんが「ねえねえならちゃん」のテンションで喋るのがどうしたって好きすぎる。

 

このライブではファン投票の人気曲に加え、本人たちがやりたかった曲も盛り込んだそうで、

ちゃんまつはSecond LINE、

ならちゃんはゼロまま、

大ちゃんはLaughterをチョイスしたとのこと。

ちなみにゼロままはファン投票1位だったそうな。大ちゃんがロヂベーリスナーの組織票なのでは!?って言ったのに対して、ならちゃんがロヂベーリスナーは髭団ファンのほんの一部やから。って返してたのに笑ってしまった。一番濃いファンたちだと思うし結構リスナー多いと思うから自信持って!!!

 

さてさとっちゃんが選んだ曲は……というフリ(このフリだけでもまあよう喋る。いいぞ。)に続いて、八曲目へ。

 

ダーリン。

いや……。これは……。

不意打ち中の不意打ちだった。ツイッターでファンのみなさんも同様の感想をつぶやいていたが、本当に驚いた。一曲目がSecond LINEだったこととは比べようのないほど驚いた。ダーリン。やってくれるのか!!ああ、どこまでファンの気持ちが分かっている、というか、ファンを驚かせて喜ばせるのが上手なバンドなんだろうか。

「ダーリン。」は、いわゆる、髭男の「隠れた名曲」というやつである。ファーストミニアルバム「ラブとピースは君の中」の最後に収録された曲。(わたしは個人的に、「ラブとピース」に収録された曲はaikoの影響を特に強く受けている曲が多いと思っている。まったく個人の主観だが、愛なんだが…が一番aikoの影響を色濃く感じる。愛なんだが…も聞きたい……。)わたしはダーリン。がかなり好きで、実は家でよく歌っている髭男ソングランキングかなり上位の曲である。時々、さとしくんの「ずっとずっと好きでいつづけてしまったの」がどうしようもなく聞きたくなる。

それを!!今の髭男の演奏で……!!感無量だった。アーカイブ期間、時間がない時でもダーリン。だけ繰り返し繰り返し流して聞いていた。あったかくて、優しくて。

演奏が終わったあとのMCで、

「この曲を収録した時はいつも、とんでもないハイペースで歌録りをしていた(銀行員時代かな?)。これを録ったときもその日4曲目の歌録りだったので、喉が限界だった。かなり絞り出して歌ったものが音源になっているので、ちゃんとした状態で演奏したかった」(ニュアンス)

と、今回選んだ理由を話していた。

ナルホド。たしかにこの曲の音源におけるさとしくんの歌声は、さとしくんの声の変化を一番感じられるような、かなりロックな歌声である。わたしは勝手に、この時のさとしくんはエレカシのみやじに憧れてたんだろうな!と予想していたのだが、どうやら違ったらしい。んー違ったかー!(笑)(みやじっぽい、と思ってきくとそこそこみやじっぽいので、良かったらそういう気持ちで聞いてみてください(笑)。)

歌だけじゃなくて、ホーンアレンジも、コーラスもめちゃくちゃ良かった。何度も書いていると思うがやっぱり髭男はコーラスお上手バンドだと思う。

 

軽くMCを挟んで、ラストスパートへ。

九曲目、 

犬かキャットかで死ぬまで喧嘩しよう!

しかし、すごい曲だ。盛り上がるのはもちろん、歌詞のポップさも、なんというかちょうどいい。冒頭のジャジャジャジャジャ!を聞くときいつも、これぞバンド!と思う。そしてここへきて、さとしくんの声が出まくっていてすごいことになっている。この日は最初から絶好調だったが、まあよく出ている。最後のサビ、「手を重ねて鐘を鳴らしあうよーーーエイ!」って歌ったときのフェイクの入れ方、ハイトーンの伸ばし方ったらすごかった。食べても食べてもまだ食べられる、成長期の子の胃袋みたいな。いや、例えがひどすぎるな(笑)

 

勢いそのままに、来ました来ました!十曲目、

ブラザーズ!!

ライブでみんなで両手を「アッチモコッチモ」するのが最高に楽しい一曲。前回のオンラインライブではやってなくて、やっぱり無観客だとそれが際立ってしまうからだろうか……と思っていたので、やってもらえてうれしい。

そして、なんといっても粋な演出!!!

突然画面がZoomのミーティング参加の画面に切り替わった……!?と思っていたら、Zoomの様にそれぞれのメンバーが個別のカメラに映し出され、分割画面に!!!なんてナウでポップでいかした演出なんでしょう!!ミーティング参加の画面が出たとき、「やべっ!(自分のPCの)Zoom起動されちゃった!?」と思って慌ててPCに駆け寄ったくらいには、まんま騙された。

それぞれのパートのソロがまた良い。ソロパートあたりからスカっぽいアレンジになって、このアレンジがまた良かった。

ぬましょのパーカスソロとちゃんまつのドラムソロの応酬(ぬましょの大太鼓の前にやってきてマレットを手に取り、あ!隠れなきゃ!とでもいうように慌ててしゃがんで隠れるさとっちゃん(見えてる)。ドカーンと一発放って照明がちゃんまつのほうに向くと、マレットを丁寧に元の位置にもどしてヨイショヨイショと退場するさとっちゃん。だからこのギャップなんですよ~。)

ブラスパート、からのよっしーさんのピアノ、おしゃれすぎる!いま自分が観てるライブ、髭男のライブですよね!?と思ってしまう音楽性の幅広さ。

大ちゃんはギターソロでスイツイのフレーズを弾いてくれた、流石だぜ!!

全員で合わせる、音階上がっていくフレーズがかっこいい~、なんて、思っていたら、そのまま、まさかの!!

 

ティリリリリリリリジャッジャーーーーー!!!

ノーダウト先輩!!!????(引き続きスカアレンジ!!)

 

こんなのアリなのか、、、!!髭男のライブアレンジはすごいすごいといつも言っているけれども、今回もしてやられたりである。こんな最高なアレンジがまだあったのか。アレンジの引き出し、いくつ持ってるんだろうか。予想外の展開に身を任せる感じ、予想外すぎて、でも気持ちよくて全身が痺れる感じ、クセにならないわけがない。

スカアレンジが新鮮だけどものすごく映える。オーディオコメンタリーでさとしくんも言っていたが、ちゃんまつがこの上なく輝いている。さとしくんが「ワンモアターイム」の前のちゃんまつの「タカタカタカタカタカタカタカタカ」(16分音符?)が良い、と言っていたのが良かった。

このメドレー?アレンジはしかしすごかった。アーカイブ期間が終わるまえ、名残惜しくてこの部分を必死でリピートした。

 

十一曲目、発明家。ザ・ライブ映え。

ちなみにならちゃん、ブラザーズからここまでサックス奏者である(途中、バリサクからアルトサックスに持ち替えていたかも?)。たしかオーディオコメンタリーで、(サックスではソロをやっているけど)「ベースソロやりたいと思わない」と言っていて、ならちゃんらしいなあと思った。ベースはあくまでベース、みんなを支えるポジションの楽器として考えているあたり、ならちゃんの性格が出ている気がする。

 

そしてこの曲をやらないわけにはいかないでしょう、満を持しての十二曲目、Universe

ここまで十一曲、結構エネルギー消費する曲歌ってきて、普通にUniverseを歌えるって、藤原さん、あんたの喉、体力どうなってるんや……と思わずにはいられない。テレビでの演奏は観ていたが、髭男のライブのセトリに組み込まれたUniverseを聞けたのは初めてで、やっぱりそれが嬉しかった。今回のライブが少し昔の曲が多めだっただけに尚更、勝手なファン心理ではあるが、この曲がセトリに並んでいるのが嬉しかった。Cメロの部分で360度カメラが導入されていた演出もUniverseの世界観が増幅されたようで観ていて楽しい。にしてもこの曲、それぞれの楽器がどれも魅力的すぎて、ライブだと目と耳が足りない!

 

 

と、ここで本編終了。

有観客ライブ開催の特報と、終演後動画、ちゃんまつの舞などがあり、これで終わりか~はやいな~と思っていたら、アンコールへ!オンラインライブでもアンコールの演出があるのは、ちょっとうれしい。

 

アンコール一曲目、I LOVE…

本編終わってからこの曲歌いあげられるさとしくんの喉と体力どうなっ(以下略)。

それにしてもとんでもない曲だ。ツイッターでもこの曲の感想は何回もつぶやいている気がする。で、ライブで聞いてまたノックアウトされる。とはいえ、I LOVE…が発表されてからもう一年以上優に経過しているということはなんだか不思議な感じがする。わたしはまだ、画面越しでない、対面のライブで、この曲を聞けていない。この事実に(というよりその状況を引き起こしている原因に)何度も憂鬱な気持ちになったけど、I LOVE…をライブで聞く日まで絶対元気でいてやらねば、とも思わせてくれる。

 

アンコール二曲目、ラストのラストはStand By You

わたしの大好きなライブアレンジ。たしかホールツアーのときにこのアレンジを初めて聞いて、おったまげたのだ。2番のAメロアレンジがたまらなく好きで、ライブ映像を繰り返し観たいまでも、気分がぶちあがってパリピみたいに「Whoooooo!!!!!」とか言ってしまう。

たとえ僕ら遠く離れた場所へ行こうとも 変わらずにいたいよな? 変わるはずがないよな?

 

と歌っているSBYは髭男の曲の中でも特別な曲で、きっと彼らが上京して、メジャーデビューして、という大きな変化の中でも芯の部分は変わらずにいたい、という強い気持ち、ファンへの気持ちが歌われている曲だと理解している。それはこれまでもそうだったと思う。それが、コロナ禍で、会いたい人に会えない日々が続いている今、有観客のライブ開催が難しくなった今、改めて胸にグサグサ刺さる曲になってしまった。いや、「なってしまった」、というのはネガティブか。むしろ、この状況に置かれて初めて、この曲が歌っている「いつもそばにいる」という気持ちの重要性を再確認できて、そのおかげでこの曲のポテンシャルをより力強く感じられた、というか。だからこそ、また直接のライブで聞いて、髭男と、ファンのみなさんと、全力のクラップとウォーオオをやりたいのだ。

 

日曜日のラブレターと共に流れるエンドロールがあって、全ての配信が終わった。

ファンクラブライブと言わず、髭男が好きな人、気になっている人全員に見てもらいたいライブだったし、セトリだった。

 

そしてとにかく楽しかった。楽しくて、幸せだった。

 

 

 

一曲目からはやくも最高潮にぶち上がった時、わたしの身体の一部である「ライブ熱」という部位が熱を帯びるのを感じた。そうだった、ライブに行って演奏聞くときの、他には代えがたいこのテンションの上がり方!

長いことライブに行ってなくて熱を帯びることがなかったから、そこにあることさえ忘れかけていたけど、わたしの身体の中には結構な重さのある鉄の塊みたいなものが冷たく沈んでいて、それがむくむくと目を覚まして真っ赤に熱くなって、その正体が「ライブを観て高ぶる気持ち」だったことを思い出させられた。……なんだかやたら詩的で分かりにくい例えだけど(笑)、本当にそんな感じ。ここ最近感じていた憂鬱や沈んだ気持ちを、その熱で一気に溶かしてしまうような、強い力をもった何か。その熱のおかげで、凝り固まっていた全身がエネルギッシュに連動しだすような、何か。ご飯を食べたりお酒を飲んだりしてエネルギーチャージするように、わたしはライブを観るというエネルギーチャージをして、この部位を定期的に熱してあげないといけないんだった。

ましてや、待ちに待った髭男のライブである。メーター振りきっちゃう熱量である。髭男の音楽が大好きなのはいつも変わらないけど、ライブを観るとそのことを100倍強く痛感する。髭男はそういうバンドだった。頭ではわかっていたけど、ライブを観てそのことを思い知らされた。そうだった、これだから、音楽は、髭男はサイコーなんだ。

 

一曲目から、そのライブ熱を感じる心を思い出せたこと、に感慨深くなってしまった。

もちろん実際のライブに比べたらその熱はずっと弱いかもしれないけど、その熱が0じゃなければ、1感じられれば、実際のライブはもっともっとすごいんだ、100倍にも1000倍にもなるんだって、想像できるようになる。

この感覚を覚えたのは、きっとわたしだけじゃないと思う。髭男にかぎらず、音楽のライブや演劇、ミュージカル、いろんな文化芸術に触れたとき、言葉にしえないような感動を、何かしら覚える人は多いだろう。だから、 #文化芸術は生きるために必要だ 、と本気で思っている。さとしくんがインスタで書いていたように、音楽を楽しむ権利を、簡単に失ってはならないと思う。

 

絶対また笑ってライブに行くために、踏ん張って生き抜いてやろう。

そしてその熱は、どんなに小さくても、絶やさず持ち続けて居たい。オンラインライブでも、その熱は感じられた。

 

 

日常雑記ーー歯医者の憂鬱とかまいたち

 こうして書いてみると実にくだらない話なのだが、先日受けた歯科検診で虫歯が見つかり、ここのところめちゃくちゃへこんでいた。

 

 かなりの期間歯医者に行くのをさぼっていたので言い訳はできないし、なってしまった以上仕方がない。と、頭ではわかっていても、ああだこうだと考えてしまって、むしろ精神衛生の方がむしばまれていた。まあ、昔からそういう性格なのだ。ちょっと神経症気味なので、考えてもしょうがないことを、悪い方にばかり延々考えてしまう。

    加えて、その案件が歯医者、特に虫歯ともなると、原因は(あくまでわたしの場合)日頃のよろしくない行いにあるので責任転嫁することもできず、「あの時酔っぱらって寝落ちしたのが良くなかったんじゃないか……」「歯磨きの仕方が雑だったんじゃないか……」と過去の自分への後悔が嫌というほどつのる。今更どうしようもないのに。それでなおさら考えてしまう。あぁ、藤井風の「何なんw」が沁みるねぇ……(ひとつ前の記事をご参照ください)。

 

 他にも憂鬱な要素はいろいろあったのだが、考えたところで治るわけでもなく、歯科医を信頼して最適な治療を施すより他ない、と腹をくくって治療に向かった。

 長年通っている歯医者ということもあり、先生の腕に対する不安はなかった。とはいえ、いざその時が来ると否応が無しに緊張する。飛び交う専門用語、消毒液の匂い、器具が立てるカチャカチャという音、「倒しまーす」からのウィーーン(椅子を倒す音)、唾液を吸い取るシュボボボボ……ああ、これでもかというほどに歯医者!

 

 このようなシチュエーションにおいて、前述したわたしの「悪い方へ考える脳」がフル回転してしまうと、非常にまずい。これから自分の身になにか悪いことが起きるとして、治療台で完全に受け身の状態にあるのだから、逃げようがない。逃げられない状況にありながら、自分がこれから最悪の展開を迎えるかもしれないと想定すること、これはかなりの恐怖である。(まあ、そういうことが無いように、治療の前にきちんと説明をしてくれるわけで、なんならわたしは他の人よりかなり事細かく説明してもらっているわけだけども……時間食うので申し訳ないと思いつつ、わたしにとってはかなり大事なことなのだ。)

 

 とにかく、歯医者に限った話ではないが、こういう自分の力ではどうしようもないことが起きているときは、とりあえずそれが終わるまでおとなしくするよう、意識的に努める。意識的な現実逃避だ。ところが案外、これがうまくいかないことがある。

 

 よし、髭男のことを考えよう、とウキウキ考え出したものの、聡くんが先日、「ものすごく久しぶりに歯医者に行ったけど虫歯のない健康な歯だった」とツイートしてたことを思い出し、それに引き換えわたしときたら……と自己嫌悪に拍車をかけてしまい、失敗。スピッツを脳内再生しよう……と思ったら「小さな生き物」ばかり流れてきて、「負けないよ 僕は生き物で」の歌詞に応援されるかと思いきや、「自分の力では施せない治療をしないと健康を維持できない人間という生き物は一体……」などと変な方向に考えてしまい、これまた失敗。良い音楽は考えごとをする余地だらけなので、こういうときには向かないのだろう、わたしの場合。

 

 で、結局今回功を奏したのが何だったかというと、芸人のかまいたちだった。しかも、かまいたちの漫才やコントじゃなくて、You Tubeチャンネルのほう。かまいたちの二人が「どすこい」(オープニングのおきまり)をしている姿、濱家さんがケタケタと大笑いしている様子、濱家さんが山内さんにちょっかい出してる様子、濱家さんが両手を広げてうわーっと走っている姿等々が、前日見ていたからかふっと思い起こされた。

 

あ~~、これちょうどいい~~~!!

 

ぴったりだった。「今自分の身に起きていることを何も考えない」ためにちょうど良かった。あはは~~濱家でかい~~と思っているうちに、治療は終わっていた。すごい!これはすごいぞ!ありがとう、かまいたち!!

 意識を逸らすのに役立ったおかげで、前日、やるべきことを後回しにYou Tubeをダラダラ見ていたときに募っていたどうしようもない罪悪感さえも取り払われた。あの時間は無駄じゃなかったのだ!!意味があったのだ!!ありがとう、だらけていたわたし!!

 

 結果的に今回は痛い思いをすることなく治療が済んだので、「痛い思いをせずに済んだ」「酷くなる前に気づけて良かった」と前向きに捉えることもできたはずなのだが、憂鬱のどん底にいたときにこの手の考え方はどうも効力を発揮しない。自分自身の機嫌を取ることに関して、つくづく不器用だと思う。まったくどうしたらいいものか、と考えつつ、ぼんやり見る濱家さんのトトロのものまね、やっぱ面白いんだよなあ(笑)。

 

youtu.be

 

今回のことを踏まえて、「よし、歯医者で治療を受ける時はかまいたちを思い出すことにしよう!」と決めればいいかというと、そうでもない。こうすると、「かまいたちのことを考えなきゃ!」と無駄に力んでしまって、今日のようなちょうどよさが発揮されないのだ。アア面倒くさい性格。まあいずれにせよ、「そういえば昨日あんなのみてたなあ」と思い出すくらいのぼんやりした時間は大事にしていたいと思う。

 

食わず嫌いを見つめる ~藤井風との出会い~

 食わず嫌いは良くないと、常々思っている。

 ひとくち食べてみなければ、おいしいのかまずいのか、一生知ることができない。食べてみない限り、それについて得られる情報はすべて他者からの伝聞、味以外の要素から汲み取る推測でしかありえない。だったら一度、食べてみたほうがいいと思う。例え実際それを食べてみて、「思っていた通り口に合わなかった……」という苦い結果に終わったとしても、経験して確認できた方がずっと良い。嫌いという意見が実体験によって補強されて、嫌いであるという主観がより確固たるものになると思う。

……なぜか嫌いなものについての持論ばかり語ってしまったが、これから書こうとしているのは「食わず嫌いしていたけれど、食べてみたらめちゃくちゃ美味しかった!」という話。

そして食べ物ではなく、音楽の話。

  • 空前の藤井風旋風、そのときわたしは……
  • 「一聞」は百見にしかず?
  • 藤井風とことば
    • 藤井風と方言
    • 藤井風とイマドキの言葉
    • 誰に対して?
    • 食わず嫌いを見つめてみる
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SCHOOL OF LOCK!という学校に通っていた話

 2020年4月より、Official髭男dismがSCHOOL OF LOCK!でヒゲダンLOCKS!を担当するらしい。


 要するに、髭男、ラジオの新レギュラー決定!めでたい!(忙しすぎて心配だけど笑!)という話なのだが、このニュースはわたしにとって、他とはひと味もふた味も違う感慨深さがある。

 理由は、SCHOOL OF LOCK!の卒業生、つまり、元ヘビーリスナーだから。

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