やまいも横丁

そのまなざしに刺さりたい

髭男ライブに初参戦できた喜びと感動の記録~その2~

※この記事は、Official髭男dism Hall tour 19/20 "Hall Travelers" 、パシフィコ横浜公演について記した「髭男ライブに初参戦できた喜びと感動の記録~その1~ 」の続きです。

 

yamaimooo.hatenablog.com

注意書きなど含め、こちらから続けて読んでいただければ幸いです。

 

その2の目次

 

 

ライブ本編②

115万キロのフィルム

 藤原さんがグランドピアノの前に座りなおし、低音から高音までを適当にジャジャジャジャーンと鳴らしてから、「115万キロのフィルム」へ。こういう、「楽器を弾ける人がその楽器を適当に鳴らしている音」が大好きなので、ゾクゾクする。
 歌詞のテーマも壮大で、AmazingやTell Me Babyに比べれば落ち着いた曲ではあるが、跳ねたリズムが肝である。踊り続けながら世界観に引き込まれていく。コーラスが気持ちいい。ベースがなかなか激しく動き回っているのも良い。ここでは詳しく書かないが、この曲はベースが本当に良い。2番AメロのキメどころのスライドやBメロのスラップもたまらないし、大サビでハイポジを弾いている楢﨑さんもやっぱりかっこよすぎて目が離せない。

 

バッドフォーミー

 始まる前の緊張はどこへやら、最高の音楽に圧倒されながら踊り続けるのはめちゃくちゃに楽しい。興奮はそのままに「バッドフォーミー」へ。これまた、NHKホールのライブ映像を観て唸った、大好きな一曲。この曲のサビ前の高揚感はジェットコースターのそれの10倍にちかい。つまりバッフォをライヴで一回聞くことは、ジェットコースターに10回乗るのと同じくらいの高揚感を味わうことに等しいわけで、、何が言いたいかって、踊りすぎてすっかり汗だくである。

《余談》
ただ、サビのノリ方は正直気になりました笑。髭男のメンバーの皆さんは以前どこかで「ノリ方に決まりなんてないから好きに楽しんでほしい」というようなことをおっしゃっていたし、もちろんそれで構わないと思うのだけど、ただ、、この曲は、、

後ろです……

2,4拍目で「オイ!」なり「エイ!」なりできると、より楽しめると思うのです……

私が勝手に推察するに、

・日本の歌謡曲ならびに演歌は1と3拍目に手拍子を入れる曲が多く、そのリズム感が浸透している、その根強さ
・髭男の曲は洋楽のノリを大いに取り入れられていてなかなか難しい
・Bメロのノリが違うので混乱する、「恋心 オッ オー」のキメでまた混乱する
・サビの歌詞が「あっとあっという間に」で、発声する際は「あ」にアクセントが来るので1,3拍目に手を出したくなる
などなどの理由が挙げられると思います。
繰り返すように、各々好きなノリ方で楽しめればそれで良いと思うのですが、2,4拍目で手を叩くと、より!さらに!ライブでノリノリで楽しむことができるようになると思いますので、ひとつのご提案として書かせていただきました。パーカッションのぬましょーさんはサビ、2,4拍目で何かしらの楽器を叩いていると思うので、ぬましょーさんの動きを真似するのが分かり易いです。他の曲についても、ぬましょーさん、レフティさんの動き方は参考になると思います!

 

戯言失礼しました。ライブに戻ります。

 

ビンテージ


 アルバム曲だし、絶対演るだろう……とは思っていたものの、やっぱり聞けて嬉しかった。あったけぇ。実にあったけぇ。照明演出も相まって、ますますあったけぇ。この曲は大輔くんのスライドギターの「泣き」がたまらないのだが、ライブで聞いてこその生々しさが良い。このワウワウ言っているギターの残響に包まれてこそ、ビンテージのあったかさを全身で受け止められている感じがして、とても心地よかった。

 

Rowan


 ギターが良い味出している曲繋がり……だったのかどうかは分からないが(どちらかといえばしっとりソングの繋がりか)、続いては「Rowan」。これまたライブアレンジがすんごいことになっている。少し暗めの照明の中で奏でられる湯本淳希さんのトランペットがおしゃれで、ここはジャズバーなのかしらんと錯覚するほど。Amazingもそうだったが、音源では打ち込み音がっつりでドープな印象が強かったので、こういう魅せ方があったのかと驚かされる。そもそも、J-POPにおけるホーンセクションの魅力に改めて気づかされたのは、髭男の音楽がきっかけだったような気がする。こうやって音楽の愉しみ方を広げてくれる存在はいつだって尊い

 

最後の恋煩い

 しっとりと酔いしれたのち、「最後の恋煩い」で再び盛り上がる。筆者はアルバムの中で一番好きな曲と言えるくらいこの曲にハマっていた。これだけ詰め込まれた歌詞と細かい譜割りを、ライブでもひとつひとつを完璧なタイム感で、且つ粒立たせて歌えてしまう藤原さんは、一体、何者なのだ……。もちろんどの曲もそうなのだが、この曲は特に、ぬましょーさんの仕事が効いている!Bメロ、「特大の罵声も」「受け取るからいっそ」の部分。ストップが決まって、そこに乗ってくるパーカスの気持ちよさといったらない。サビ終わり、「~みたいに 思えた 僕ら」の部分は、腕を左右に振って会場が一体になる。藤原さんやホーンセクションのサポメンが動きを指示してくれていてかわいい。一曲の中の緩急が良い。

 

 

この日のMC

 

 たしかここでMCがあったような気がするのですが、果たしてこの位置だったかどうか、全く定かではなく……自分の記憶の曖昧さを嘆くよりほかないのですが、仕方ないのでこの日のMCで話されていた内容を覚えている限り、ここにざっとまとめておきます。

 

みなさんどこから来ましたか
 藤原さんが観客に向けてどこから来たかを訊くお決まりの(?)あれ。みんなめいめいの居住地を大声で回答しているので、ものすごい歓声になる。要するに、とても聞き取れないはずなのだが、友人が「千葉!」と(絶対声が届かない位置から)叫んだ直後、藤原さんがタイミングよく「おー、千葉ね!」と(おそらく適当に)言ったので、あたかも拾ってもらえたかのような感覚に陥って大変喜んでいた。(友人はこのあと、飲み会などで「髭男のライブでMCで拾ってもらえた!」と話して自慢しているようだが、あれは拾われたとはいえないぞ。笑)
 近くにいた男子四人組が「山形ーーー!」と必死に叫んでいた。全体の声が減りはじめてからも引き続き叫んでいて、周りのお客さんたちと見守っていたのだが、あと少しのところで声が届かず。惜しかった~。


横浜と言えば……
 藤原さんのお父さんは横浜の大学に通っていたそうで、東京に遊びに来るときはいまでも横浜にも行きたがるそう。藤原さんも同じくで、出身は鳥取だけど、自分が大学に通っていた街(島根県松江市)は第二の故郷みたいな感じで人に紹介したくなる、と。楢﨑さんもうなずいていて、島根もいいところだからぜひ来てね、と。松江も米子も福山も行ってみたい!


中国語で髭男は……?
 この日、台湾からのお客さんが。その流れで、先日中国の音楽番組に取材された際の話に。

藤: 中国語で「髭男です」は、
「我们是胡须男」
て言うんだって!
楢: (実際にやってみる)ベイーン!(ベースの低音鳴らしてる)「うぉーめんしぃ、ふーしーなん!」ドヤァッ
(これ、ふざけてやってたんだろうけどめっちゃかっこよかった笑笑)

 藤原さんが教わった発音で言ってみたら、ネイティヴの方には「我们是猴子男」と聞こえてしまったらしく、「それは猿だよぉ〜!」と笑われたそう。(これを再現しているときの藤原さん、声高すぎてメチャクチャカワイカッタデス。)

 

パシフィコ横浜」と勇者ヨシヒコ
 「パシフィコ」ときくと、勇者ヨシヒコ風に「パースィーフィーコォーーオーーオーーー」と言いたくなっちゃう藤原さん。実際やってくれました。(元ネタを知らない私は若干?でしたが、藤原さんが楽しそうだったのでなによりデス。)

 

 

ライブ本編③

犬かキャットかで死ぬまで喧嘩しよう!


 髭男の中で好きな曲トップ5には入るくらい大好きな曲。「犬かキャットかで死ぬまで喧嘩しよう!」、もうこのフレーズだけで勝利が確約されているといったようなもの。NHKホールの映像で散々予習していた、念願の「ウウウウッウー」の大合唱。多幸感に包まれる会場。が、それだけで終わらせないのが藤原聡。大サビ、「手を重ねて鐘を鳴らし『合うよ』」の部分のフェイクで腰を抜かした。音源だと「レードー」のところが、「ミーレードー」に。びっくりしてくらっとして一人膝カックンしたような体勢に。高音が出ることだけが全てとは思っていないのだが、やっぱりこれだけ綺麗な音は聞いていて気持ちがいいし、なにより、「ここぞ!」というところで決められるので、バッチリ撃ち抜かれてしまう。藤原氏、名手。

 

ならちゃんサックスメドレー


 ここで楢﨑さんがサックスに持ち替え、再びがらりと雰囲気が変わる。このサックスコーナーは圧巻だった。サポメンのアンディと楢﨑さんにスポットライトが当たり、サックスデュオのインストゥルメンタルで「ゼロのままでいられたら」を演奏。……美しい。管楽器には全くもって疎い私だが、その世界観にあっという間に引き込まれてしまうくらい、美しい。少なくとも、「ちょっと吹けるからやってみよう!」といったお楽しみのレベルではない。流石の一言。
 他のメンバーも演奏に加わり、そのままメドレー形式で楽曲は「夕暮れ沿い」に。各々がステージに座ったり、前に出て来たりして、”音楽隊”と呼ぶのが相応しいような雰囲気。オレンジ色の照明が印象的。スヌーピーでお馴染みのアニメPEANUTSの"A Charlie Brown Christmas"において、キャラクターたちが楽器を演奏したり踊ったりしているワンシーンがあるのだが、それが彷彿とさせられた。優しい時間。

 

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A Charlie Brown Christmas Part 3

 


 満を持して、「旅は道連れ」。この曲の歌詞とメロディは楢﨑さんの明るくて、人に好かれる、器の広い性格を反映しているようでまた良い。ここまでの流れで醸成された雰囲気の中で、緑の照明をバックにして始まるリレーボーカル。繰り返すようだが、実にあったかい。それぞれの場面(曲)の繋ぎ、そして切り替えの演出が素晴らしいメドレーだった。


ブラザーズ

 

 続く「ブラザーズ」でも、引き続き楢﨑さんはサックス。(※「旅は道連れ」まではアルトサックスで、この曲からバリトンサックスだったと思うのですが、、、記憶違いかもしれません……。)念願だったhands up!をして、slide away!を叫んで、汗だくになりながらも楽しくてしょうがない。一曲分右へ左へと腕を振っていただけで結構へろへろになってしまった。藤原さんが一公演で十何曲、しかも連日公演をこなしているのことを考えて目がまわりそうになる。体力は底なしなんじゃなかろうか……(売れっ子とはいえ、昨今の過密スケジュールが心配ではあるのだが)。

 

その2はここまで!その3(ついに最後!)へ続く。

 

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当日は雨もぱらついていた。